STEP6.内定通知書の確認ポイント・条件交渉

CRA業界転職のコツとキャリアUP/年収UPの8STEP キャリアUP/年収UP転職術 2021.09.01

 十分な選考準備のお陰で無事選考を通過し、内定通知書(オファーレター)が出ると、以下の観点でレビューします。

1.金銭及びそれに準ずる報酬
2.法的に明示すべき項目

以下、詳細です。

 


1.金銭及びそれに準ずる報酬

 「それに準ずる」とは、家賃が会社持ちであるなど、直接金銭での支給はされないが、実質金銭的な報酬という意味です。

ちなみに、外資大手のエグゼクティブだと、秘書がプライベートの世話までしたりします(家族を日本に呼び寄せる手続きを行う、プライベートのゴルフのセッティング等々)。こういったものも実は報酬なのでしょうね。

さて、そんな雲の上の世界は置いておいて、報酬をチェックする観点は、以下の3つとなります。

①その会社の人事等級上妥当なレベルに位置づけられているか

②市場価格と比較して乖離がないか

③個人的事情

 なお、現職が同職種であれば②、未経験であれば③になるでしょう。

 本来① →② →③の順で検討・議論してくべきなのですが、③から入る方が少なくありません。

MRとして700万もらっていたから、未経験のCRAだけれど700万を希望」

といった感じです。

こういう方には、

MR未経験で年収700万のCRAが、あなたと同じ年収700万で採用されたら納得感ありますか?」

と伝えていますが、理解はできてもなかなか納得はできないようです。

 さて、本質は、①です。報酬水準の前に、まず自身の経験・スキルなどが正当に評価され、適切な等級(グレード)に位置づけられているかが重要なのです。多くの人事制度は、その等級に対し報酬水準が連動しているので、等級が適切であれば、いったんはその会社はあなたを適正に評価してくださっているということです。

 ただ、それでもあまりに報酬水準が低く内定受諾に踏み切れないのであれば、その次に②の市場価格との比較となります。現職でも同職種で実績を出しているのであれば、現職の報酬(=市場価格の一つ)から

「(大幅には)下げたくない」

「経験職種での応募なのだから、年収が上がらなければ意味がない」

と主張できるわけです。

 そして、③の個人的事情は、まず①②のような理詰め(=仕事での成果に対する報酬の妥当性)の議論をしっかりしたうえで、持ちだすようにしましょう。最初から個人的事情を持ちだすと、顧客への価値提供や成果に対し対価を得るという意識が低い人というマイナスの印象を与えてしまいます。

 

 なお、どんなに理詰めで交渉をしても、不調に終わる可能性は常にあります。辞退する、採用企業からそんなに希望が高いのであれば来なくていいと言われるような状況に陥るリスクもあることはご理解ください。交渉する場合、そういたリスクをどこまで許容するかを常に考えながら進める必要があります。

 それから、等級との関係で言えば、通常報酬が上がれば等級も上がります。即ち、期待値が上がるわけです。自身の実力はその期待値に対し妥当かどうかもよく考えて交渉をしてください。

 

 


2.法的に明示すべき項目

 労働基準法 第15条に労働条件の明示についての記載があり、具体的に労働条件においてどういう事項を提示すべきかが定められています。

 ここから、

①法的項目の網羅性

②記載項目の内容面での法定基準への合致度

を見ていく必要があることがわかります。

 ①②が不十分だったり不明瞭であれば、ぜひ採用企業に問い合わせましょう。きちんとした会社であれば、きちんと答えてくれます。

 そして、労働条件の明示が疎かな会社は、そもそも事業や経営全体の運営が無茶苦茶な傾向があります。順法意識が低いのですから、それも当然のように思います。

 

 以上の通り、内定通知書を受け取った後の条件交渉のポイントをご説明しました。しかし、このようなロジックを理解することと、個人で採用企業と交渉することはまた別物のようです。

 このあたりも、人材紹介会社を使うと間に入って確認・調整・交渉をしてくれるので、利用価値はあるかと思います。ただ、実は企業の報酬制度や労働法に詳しいキャリアアドバイザーは多くないです。この辺りも人材紹介会社やキャリアアドバイザーの見極めポイントとなります。


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