用語辞典

有意水準

帰無仮説を立て検定をおこなう(=統計的な結論を導く)にあたり、その帰無仮説が成立するか否かを判断するために事前に設定される基準(有意水準という)です。統計上、偶然とは考えにくいと判断される事象の確率とも言えます。例えば、有意水準を5%と設定した時には、「帰無仮説で期待した結果が100サンプル中に5サンプル以下しか起こらない(帰無仮説で期待した結果とは違う)という状況が、偶然発現したものではない(何回試験をやっても、同様に帰無仮説で期待した結果は100サンプル中5サンプル以下でしか起こらないことが常におこるであろうと推定される)」という基準になり、帰無仮説を棄却する値は偶然取る値ではないと結論付けられます。

一般的に「P値」と呼ばれ、

P値を超えると、帰無仮説は棄却されない(有意な差はない)

P値以下だと、帰無仮説は棄却される(有意な差がある)

と結論付けられることになります。