用語辞典
WHO Drug Global
WHODrug Global(WHO Drug Dictionary Global)は、WHO(世界保健機関)が作成した医薬品用語集で、ウプサラ・モニタリング・センター(UMC)によって維持管理されています。副作用報告書に記載されている医薬品や臨床試験で使用される医薬品の識別を主な目的として、医療関係者や研究者、製薬企業、規制当局などが利用し、国際的な医薬品情報の一元管理を支援します。異なる地域や言語での医薬品情報の統一性を確保し、医薬品の安全性や効果の評価を助けることを目的としています。
具体的には、有害事象の処置等により試験中に使用された薬剤情報をWHODrug Globalでコーディングします。独自のコード体系を有しているため、慣れるまでに時間がかかるかもしれませんが、世界で最も汎用されている辞書のため、コーディング作業を専門的に行うメディカルコーダーといった役割があるほど、医薬品名の特定および医薬品情報の評価にとって重要です。MedDRAと並んで、臨床試験に携わる者にとっては欠かせないツールの一つです。