用語辞典
例数設計
調査や研究においては、その対象となる母集団の数(例:人数)が膨大な場合、その母集団のうちの一定数について調査や研究を行うことで、母集団の傾向を把握しようとします。その「母集団の傾向」を把握するのに必要なサンプル数を統計学的に導き出すことを例数設計と言います。
例えば治験では、医薬品の候補である治験薬を対象疾患に罹患する患者に投与し、その効果を検証しますが、本当は「対象となる患者全て(=母集団)」に対して投与・検証すれば「この治験薬は対象疾患の治療に効果がある」と精度高く言えることになります。とはいえ、対象となる患者全てに対して投与することは非現実的です。そこで、「この治験薬は対象患者の治療に効果がありそうだ」という傾向を把握するために投与が必要な患者数(=サンプル数)は何名か、統計学的に導き出すことを例数設計と言います。