用語辞典
メディカルアフェアーズ活動
製薬会社等が市場において、自社製品上市後の製品戦略の中で、自社製品の臨床面/サイエンス面でのポジショニングの確立・向上を行っていく活動をいいます。
主な活動時期としては、臨床開発後期にある程度承認申請の目途が立った頃から、市販後にかけてとなります。
なお、この活動を行うにあたって、コマーシャルの側面には触れないことが、大きな特徴であり、意義となっています。
その活動内容は、自社製品の臨床的/サイエンス的なポジショニングの確立・向上を実現するための戦略・計画をまとめた「メディカルプラン」を策定し、そのプランを実行していくことです。
メディカルプランの内容の大枠としては、自社製品の適応疾患治療におけるアンメットメディカルニーズの把握などの顧客(医師や患者)の状況やニーズを整理し、それらに対し自社製品がどのような貢献ができそうかといった自社の分析が記載されます。あわせて、競合品(さらには医薬品に限らない治療方法全体)の分析を行い、自社製品が特にどこで差別化できるのか/すべきなのかを特定していきます。
そのうえで、自社製品の強みを発揮できる/すべきポイントにおけるエビデンスをどう収集・構築するかが述べられ、特にそのエビデンス構築のための臨床研究をどのように組んでいくかといったことが示されます。そして、それらエビデンスをどうパブリケーションしていき、自社製品の有用性に対する認知を浸透させていくかが計画されています。
このようなメディカルプランを作成し、そのプランに沿って活動していくことが、メディカルアフェアーズの主な活動となります。