用語辞典
ペイシェントジャーニー
患者(ペイシェント)が症状や病気の認識前の未病の状態から、症状を認識し、医療機関などへ行き、診察・診断・治療を受け、そこから治癒・症状の固定化・死亡などの帰結にいたるまでに患者が経験するイベント(やその経験したイベントをどう捉えたかの主観的な体験)を旅のようなプロセスとして表現した言葉です。
なお、予防の重要性がより注目されてくるなかで、「ペイシェント」ではないですが、病気に罹患する前の生活習慣などまでも含める場合もあります。
ペイシェントジャーニーを理解することで、患者が医療サービスを受ける過程でどのような障害や課題に直面しているかを把握できます。
そこから、
・それら障害や課題に対応するための改善策やサポートを提供することが可能となる
・現状では提供できる改善策やサポートがない場合、開発すべき新しい診断方法や治療法(医薬品含む)を見出せることから、ペイシェントジャーニーという考え方は医療現場や製薬会社等で非常に注目されています。