イーピーエス株式会社 採用ご担当者様インタビュー

~効率性重視の風潮のなかで、オンコロジー、希少疾患等の試験でCRA(臨床開発モニター)として高い専門性を得られる環境を提供~
※インタビューは緊急事態宣言中のためリモートで行いました。
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▼インタビュイー 滝口 美幸 様 イーピーエス株式会社 管理センター 人事部 人財戦略課 新卒にて他業種の人事総務を4年半経験した後、 2008年にイーピーエス株式会社の中途採用担当者として入社。大阪・名古屋の全職種および東京のデータサイエンス系の職種から担当を始め、この10年ほどはCRAの採用をメインに担当。 |
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▼インタビュアー 吉原 貴 inspire株式会社 代表取締役 CRA Career Platform編集長 大手人材派遣会社での製薬関連新規事業立ち上げ、CROでのビジネスディベロップメント・人事・経営企画、経営コンサルティング会社でのコンサルタント・経営管理全般、メディカル専門の人材紹介会社等を経て、2017年にメディカル専門のinspire㈱を立ち上げ、現職。 CRO出身の業界に精通したキャリアコンサルタントとして、CRAの転職も多数の実績を持つ。 |
好業績を支える多数の製薬メーカーとの優先契約
吉原:本日はお時間をありがとうございます。
CRA経験者に、御社の魅力が伝わるよう、色々とお伺いさせていただくとともに、御社がどういう人材が欲しいかということもお話いただければと思います。
さて、イーピーエスグループとしては700億円という売り上げに近づいて、全体的に業績も好調のようなのです。そのなかでもCRAが所属するCRO事業あるいはモニタリング関連事業のご状況はいかがでしょうか?
滝口:はい、コロナの影響があったにもかかわらず好調なのですが、その要因としては製薬メーカーと優先契約(*1)を多数締結させていただいているということが大きく寄与しています。
吉原:私の理解ですと、その優先契約ですが、元々は大手グローバルCROのビジネスモデルで、以前はその大手グローバルCROが独占していたイメージです。
そこに御社が割って入っていける、さらには多数の優先契約を獲得できている要因はどういったところにあるのでしょうか?
滝口:やはり我々の品質というところを評価いただいていると聞いています。日本という、欧米とは違う医療環境、治験環境にある日本の臨床試験に関しては、その日本の環境にあった丁寧なサポートができるイーピーエスにということで、個々の案件単位ではなく優先契約に結び付くケースが増えるという状況になっています。
なかでも外資メガファーマとの優先契約が多いのですが、外資メガファーマですと、日本のブランチがしっかりあって権限を持っており、日本の状況をよく把握されています。そうすると、日本では、グローバルで決めたグローバルCROと契約するのではなく、日本の状況にあったCROをブランチ独自に選定するという形を取られいて、その結果、ありがたいことに弊社を選んでいただいているという状況になっています。
吉原:特にグローバルファーマですと、CROの選定基準に自社と同様にグローバルに拠点があるかというのが、選定要件の一つという印象があります。そこから優先契約はグローバルCROが選ばれる傾向にあるわけですが、にもかかわらず御社が優先契約を多数持っているというのは、相当にサービスの品質が高いということですね。
滝口:おっしゃるとおりで、外資CROに案件を取られてしまって厳しい状況というのは経験しました。そこから揺り戻しがあったわけですが、最近2回目の揺り戻しが起きている状況です。
吉原:揺り戻しとおっしゃいましたが、その要因は?
滝口:数年前に、製薬メーカーのグローバル本社の方で優先契約を行い、その結果日本も含めてグローバルCROに案件が流れがちという状況があり、弊社もその影響は受けたというのが正直なところです。
ただ、グローバルCROは時に効率性を過度に求めるところがあるようで、品質面も重視する製薬メーカーは、グローバルファーマであっても再度弊社を選んでくださったという経緯があります。
吉原:いま優先契約は何社と契約されているのですか?
滝口:臨床開発事業本部としては20社以上になります。
吉原:そんなにあるのですね。正直申し上げて、そこまでとは思いませんでした。凄いですね!
滝口:改めて見たときに結構あるなと思いました。
*1:「優先契約」・・・製薬メーカー等依頼者側でアウトソーシング案件が出た際、優先的に特定のCROに依頼をするという契約。一方、CRO側は契約に基づく一定量のリソースをその製薬メーカー用に確保し、タイムリーかつ柔軟にサービスを提供する責任を持つ。
オンコロジー領域での実績、希少疾患への注力
吉原:次に違う角度から御社の強みをお聞かせください。
まず、御社はオンコロジー領域に強みをお持ちですね。もう7~8年前になるのですが、オンコロジーに強い某製薬メーカーのオンコロジー臨床開発部門の部長さんの転職を支援させていただいた際、ひょんなことからどこのCROをよく利用するかという話になったところ、
「イーピーエスさんのオンコロジー部門は本当に素晴らしくてずっと使っていました。リーダーだけでなく、CRAの方もよくオンコロジーのことをわかっていて、全てを説明しなくてもオンコロジー特有のポイントを押さえてモニタリングをしてくださる」
とおっしゃっていました。
そんな以前からオンコロジー領域で強みを得られた背景や、オンコロジー関連のトピックスがあれば教えていただいてよろしいでしょうか
滝口:かなり以前からオンコロジーが今後ニーズとして増えていくだろうという分析のもと、積極的にオンコロジー領域の試験を取りに行っていました。その積み重ねでこの領域でのノウハウを蓄積し、そのノウハウを元に専門性を持ったCRAを増やしてきました。
その結果、実績とリソースの厚さというところで、さらにオンコロジーの試験をいただくという好循環になっています。
オンコロジー関連で優先契約をいただいている製薬メーカーもあります。
吉原:それで、7~8年前、2013年頃にはオンコロジーでの優位性を確立できていたのですね。
滝口:お陰様で会社全体でもオンコロジーが増えているなかで、特にモニタリング業務におけるオンコロジーの比率は、今や5割から6割近くを占めています。
吉原:そうやって蓄積したノウハウはどのようにオンコロジーCRAの育成に活用されるのですか? どうやってオンコロジーCRAを増やしているのですか?
滝口:Oncology Academyを作り、1年間かけて受講していただく講座を開催しています。
また、オンコロジーの経験者を増やしていくというところでは、以前はオンコロジーの専門部署があったのですが、現在は専門部署を廃止し、どの部署においてもCRAがオンコロジーの試験に携われるようにして、オンコロジーをやりたいという方が組織の壁に阻まれずにオンコロジーの試験を担当できるようにして、オンコロジーCRAを増やしていくようしています。
吉原:そういう取り組みをされていたのですね。ちなみにOncology Academyはいつ頃、立ち上げたのでしょうか。
滝口:Oncology Academyに関してはそんなに前ではなくて、3年前くらいからなんです。
ただ、以前はオンコロジー専門の部署があったので、その専門部署でオンコロジー試験の実績やノウハウを積み、あわせて研修も実施してきたという蓄積があり、そういったノウハウを集約してOncology Academyという形になりました。
吉原:そのOncology Academyの講座数というか、例えばそれを全部受け切ると何時間くらいになりますか?
滝口:大枠は、基礎編、疾患編、外部講師編という構成になっています。基礎編がだいたい6コマ、疾患編が5コマ、外部講師編は5コマと、これらの内容を1年間通して受講してもらいます。ですので、1年かけて全てのテーマに参加できる人が参加できるものとしています。
ただ、全ての講座に参加できるかわからない人もいるので、そういった場合には単発でeラーニング化したものや、外部講師の講座にリモートで参加することもできるようにしています。
吉原:そうやってオンコロジーCRAが増えるような仕組みを作られているのですね。
ちなみに外部講師というのは、オンコロジー専門の医師もいらっしゃるのですか?
滝口:はい
吉原:かなり充実しているのですね。オンコロジーをやりたい人には非常に魅力的な内容だなとよく理解できました。
吉原:オンコロジー以外で注力している疾患領域、昨今ですと細胞治療や免疫療法といった技術領域とかもあると思うのですが、そういったところではいかがでしょう?
希少疾患はかなり注力しているとお伺いしているのですが
滝口:希少疾患や再生医療などの試験に関しては、特に注力して情報を集め提案の機会を得るようにしています。そうして、意図的に難易度の高い案件の受注を増やすようにしています。というのは、プライマリー領域に比べてCRAとしても力がつくし、今後市場のニーズとして増えていく領域なので、CRAのキャリアにとっても箔がつくだろうという考えからです。
吉原:それは、非常にCRA個人のキャリアに配慮した考え方のように聞こえます。
依頼者である個々の製薬メーカーや、業務を受託する側の個々のCROの考え次第ではあると思いますが、ここ数年、CRAはより効率性が求められる傾向があるように思います。
数値的なKPIを設定し、より数をこなすことが求められる印象です。そして、依頼契約手続き等の業務を専門の部署に移管するなど、CRAの業務を細分化することで、細分化されたなかでの効率性を徹底的に追求しているようですね。
そのため、CRAの仕事がある意味オペレーショナルになっているなか、御社はそれと反対を行っているように見えます。
滝口:我々も効率性は求められますし、効率性も含めた生産性はもちろん重視しています。そのために業務を細分化していくというのも一つのやり方ではあるのかなとは思うのですけれど、切り分けてしまうとどうしてもCRAとして部分的なことしか経験がない人材になってしまいます。
そうすると、その人がキャリアアップしていこうとしたとき、それこそ製薬メーカー側に転職しようとしたとき、「部分的にしか経験がないよね」とマイナスになってしまったり、医療機関とのやり取りで問い合わせを受けたときに「そこは別の担当で私はわかりません」というのでは良いモニタリングができません。
ですので、弊社では専門性を持たせるために、オンコロジーや希少疾患などの難易度の高い試験を豊富に揃えるという面と、モニタリング業務を切り分けずにトータルに経験できる環境を維持しています。
効率性の追求という意味では、例えば内勤職の人材に事務作業を割り振るようしています。
吉原:御社が外資製薬メーカーから優先契約を相談される要因である品質の高さの源は、そのあたりにあるのですね。すごくよくわかりました。
優先契約、オンコロジー、希少疾患とお伺いしましたが、それ以外に御社の強みやトピックスなどがあればお伺いしてもよろしいでしょうか?
滝口:バーチャル治験にも積極的に取り組んでいて、「Virtual Go(*2)」構想というものを発表させていただいています。
「CRAが施設へ訪問しなくてもよいバーチャル」と「被験者が施設に来院しなくてもよいバーチャル」の2つの観点で、バーチャル治験のプラットフォームづくりを進めています。
現在、パイロット段階ですが、今後拡大していきたいと思っています。
吉原:それは面白そうですね! Virtual Goについては後ほどぜひ詳しく聞かせてください。
*2:「Virtual Go」・・・下記、イーピーエスの公表情報を参照。
https://www.eps.co.jp/ja/virtual-go.php
拡大する受注を踏まえた積極的な経験CRA採用
吉原:次に本題である、御社の採用状況や、今後のCRA経験者の採用方針等をお伺いさせてください。
現状、どういうレベルのCRAを、何名程度募集をお考えでしょうか。
滝口:求める基準としてはジュニアからリーダークラスまで幅広く採用させて頂きたいと思って募集をかけています。
実務経験を2、3年以上持っていらっしゃる方というのが目安ですが、本質的には「自立してモニタリングができる」という基準で選考させていただいています。ですので、1年の経験でも、「自立してモニタリングができる」という方であれば、ぜひ応募していただきたいと考えています。
経験・スキル以外では、どういった姿勢で仕事に向き合えるかといった、人となりといった面も大切にしております。
10月からが新事業年度となるのですが、恐らく50名超の採用計画になる見通しです。ただ、お陰様で受注、業績とも好調なため、あわせて中途未経験者についても少しずつ増やしていこうと思って計画を立てているところです。
吉原:リーダークラスというのはモニタリングチームのリーダーということでしょうか。また、CRAとしての経験年数やおおよその年齢目安はどのくらいのイメージでしょうか。
滝口:年齢にはあまりこだわりはありませんが、実務経験でいうと5年から7年くらいの経験が一般的です。早いと5年くらいでモニタリングリーダー(以下、ML)になっていただくケースも、実際あります。ですので、結果的には30代前半の方が多いのかなという印象です。
吉原:MLの役割ですが、外資CROで言うリードCRA、即ち施設を持ってモニタリングをしつつ、リーダーのサポートや個々のCRAのサポートも担うというものでしょうか。あるいは、そうではなくて施設は持たず完全にプロジェクトの品質や進捗の管理、CRAのサポートに専念できるポジションなのでしょうか。
滝口:どちらかというと後者になります。基本的にはMLには施設を持たせていませんが、希少疾患など試験規模が小さくなっているので、MLも施設を持つことはありえます。
吉原:思ったより施設を持たないリーダーに早く昇格できるのですね! 正直、御社は昇格が早くないというイメージを持っていたので。
意識されて早くあげるようにされているのでしょうか?
滝口:おっしゃる通りです。よく比較されるのですが某内資CROですと、リーダーになれるのがもっと先になるみたいなのですが、弊社ではリーダーになれるチャンスは以前より早まったと思います。
例えば、人事評価制度上の管理職にならなくても、プロジェクトのリーダーを担える仕組みになっているので、割と早い段階でMLになれるのです。
吉原:人事制度上でもそういう工夫をされているということですね。
CRAとしての経験を積み、リーダー候補になると、プロジェクトマネジメント研修など、リーダーを担うための研修などを徐々に受けてもらうようなこともしているのですか?
滝口:プロジェクトマネジメントなどの、ベーシックなビジネススキルや知識については、外部の研修会社のシステムを導入していて、そのシステムにリストされている研修が200講座程度あるのですが、それを自由に受けることができます。
「自由に」というのは、以前は半期に2~3講座と上限を決めていたのですが、現在は業務に差し支えなければいくつでも受講してよいということに変えました。ですので、例えば管理職やリーダーを目指したいと思っていらっしゃれば、マネジメント研修など関連する研修を自由に受けて自分の知識をつけていただくことができます。
また、管理職研修なども定期的に実施していますので、そこで知識やスキルを高めていただくこともできます。
吉原:再度になりますが、正直御社でリーダーになるにはもっと時間がかかると思っておりました。しかし、お話いただいたようなかたちでかなり早くリーダーになれるように取り組まれているのだなと、認識を改めさせていただきました。
滝口:実務の中でもMLを目指すにあたっては、まずリードCRAとしてアサインし、チームのマネジメントの補佐をさせるなかで、経験を通じてもステップアップしていただくようしています。リードCRAを目指すにあたっては3年目くらいまでに後輩指導の役割を与えるなどして、実務の中で自然にマネジメントの経験が積めるようにしています。
吉原:逆にいうとラインのマネージャーやMLがそういった経験を積ませるようにアサインを設計されているということなんですね。
滝口:さようです。
吉原:次にCRA経験者はどこのCROも募集されており、経験CRAとして求められる経験値やスキルといった面では、そう大きく変わりません。そのなかで御社ではマインドセットなど、経験やスキル以外の側面でこういった人材が来てほしいといった、御社ならではの要件、人材像はどういったところですか?
滝口:そうですね、
「自立して、意志を持って動ける」
「ご自身の持っているOncologyやCNS、Global等のキャリアを伸ばしていきたい、活用していきたいという意欲を持っている」
「長期的なキャリアを重視して考えられる」
「グローバル対応力やプロジェクトデザイン力がある」
といったことを持ち合わせている方を求めています。
経験CRAのポジションでは、即戦力で活躍いただける方を前提と考えていて、順当に考えればCRAの次はリーダー、そしてラインマネージャーということになるのですが、皆が将来リーダーやラインマネージャーを目指すとも限らないので、リーダー以外のキャリア、モニタリング関連業務以外のキャリアも含め、ご自身の長期的なキャリアをきちんと考えようと思っている方にきて欲しいですね。
何を目指していきたいか、そのためにはどういった経験を積み、どういった知識をつけていく必要があるのかということを、自らも考え、自らチャンスを掴みにいくようなアクションを起こせる人ですね。
それから、加速するグローバル化に対応すべく、グローバルコミュニケーション力をお持ちの方にも期待しています。グローバルで活躍していくためには、言語としての英語力ということではなく、ロジカルに話す、積極的に自分の意見を伝えるといった、日本人特有の謙虚さから脱却するようなマインドセットに変える必要があると考えています。そんなマインドを持った、グローバルリーダーを担える方も弊社では求めています。
また、CRO・CRAという枠にとらわれずに、アイデアを具体的な企画として描けるプロジェクトデザイン力のある方にも、更なる事業発展のために力を貸していただきたいです。
吉原:長期的なキャリアを自ら考え、実現しようとする人材ということですね。
そうすると今CRAで、MLやモニタリング部門でのラインマネージャーを目指す方はもちろん、モニタリングという範囲を超えて臨床開発パーソンを目指したい、さらには会社や事業自体を大きく変革・発展させていくようなビジネスパーソンを目指したいといった方がいらっしゃった場合、そういった方を後押しする仕組やリソースはどういったものがあるのでしょうか?
滝口:まず、弊社のなかにはプランニングや横串でのプロジェクトマネジメントを行う部署や、全社的な企画推進機能を担う企画推進部門があるなど、そういったキャリアパスを幅広く準備しています。
次に、社内公募制度をしっかり運用しています。
「しっかり」とは、公募制度で社内ポジションに応募するにあたって上長の許可は必要なく、公募ポジションに対し自分がその条件を満たしているのであれば応募ができ、合格するまでは今いる部署の中で異動希望を出していることはわからない状態なので、チャレンジしやすくなっています。
また、人事制度上だけでもこれまでは年に5回、他にも業務状況に応じてフレキシブルに上司との面談の機会があり、キャリアの相談を行うことが可能ですし、相談に対し上長からこういったものを目指してみるのはどうだろうか? とアドバイスを受けることが可能です。
そうやって自分のキャリアを見つめ直す機会も作っています。
吉原:御社ですと、グループ会社を含めるとかなり様々な業種や職種があると思うのですが、グループ会社のポジションに異動というのも可能なのでしょうか?
滝口:おっしゃるとおりです。丁度今年から、グループ人財公募制度が立ち上がりまして、これも社内のイントラにアクセスすると募集ポジションが見られる仕組みになっています。
吉原:それは面白いですね。
先程お話が出たVirtual Goのような取り組みに、CRAと並行して、忙しくなってもいいので、そういう特別プロジェクトに参加したいと思った場合、参画できるのですか?
滝口:もちろんそういった推進チームに参画することも可能です。
弊社では転職を検討されている求職者とのカジュアル面談も積極的に実施していて、そこに現場で活躍している社員が参加することも多いのですが、先日面談に一緒に入った社員がたまたまVirtual Goの推進チームの一員でした。
MLをやっている女性で、以前から新しい取り組みにも興味があるという話をしていたそうで、そういう姿勢であったり、新しいことへの取り組みへの積極性から、上長の方から声をかけて、推進チームに参加されたとのことでした。
このようにやりたいという姿勢を引き上げてくれる上司もたくさんいるので、ML業務をやりながらで大変だとは思うのですけれど、そういったチャレンジをサポートする体制があります。
吉原:モニタリング部門でリーダーや管理職を目指す以外にも、相当に多くのキャリアの可能性があるのですね。
一つの治験薬を開発するという仕事以外に、イーピーエスグループのリソースを使って、例えばVirtual Goのように、治験の仕組みを変えていくような仕事もできるなど、様々なキャリアを想定できるということですね。
話は変わりますが、現在「オンコロジー試験」と「グローバル試験」へのアサイン確約でCRA経験者を募集されていますね。背景としてはやはり、オンコロジーの案件が多いこと、グローバルファーマとの優先契約に基づくグローバル試験の案件が多いという理解でよろしいですかね?
滝口:はい。もちろんそこもあります。
一方、応募してくださる方の視点で見ると、普段、採用面接をさせていただくなかで、今いらっしゃる会社での受託案件についての不安をよく伺います。受託案件数の問題もありますが、オンコロジー試験やグローバル試験を経験したいけれど、なかなか現職でそういった案件が多くなく、希望するプロジェクトへの異動が叶わないといった現職への不満・懸念をお持ちです。
そういった方の期待に応えられるよう、オンコロジー試験やグローバル試験へのアサイン確約の求人を準備した次第です。
吉原:御社ニーズが起点ではなく、求職者ニーズを起点に準備された求人、ということですね。
滝口:そうですね。既存社員の異動希望とのバランスを考える必要はあるのですが、現状は特に採用枠は設けていませんので、多数の方を受け入れられる状況です。お陰様で優先契約が増えているといった経緯もあり、オンコロジー試験やグローバル試験も多数あるので、求職者の方のご希望には添えると思います。