STEP4.応募書類の作成(特に職務経歴書の戦略的な書き方)

転職の進め方とコツ キャリアUP/年収UP転職術 2021.09.01

 前回ご説明した情報収集に基づき、応募先候補がある程度見えてきたら、本格的に応募書類の作成に取り掛かります。

まず、一般的に準備すべき必応募書類は以下となります。

・履歴書 ・・・ 必須

・職務経歴書 ・・・ 必須

・志望動機書 ・・・ 任意。ただし必須とする会社もあり

・英文レジュメ ・・・ 外資系や英語力が求められるポジションであれば必須の場合が多い

 

 次に、なぜ「本格的に」はこのタイミングかというと、同じ経歴・経験でも、応募先にあわせて何を強調するか、どう表現するかは変わってくるからです。

例えば、CRAの方が臨床開発部門の教育担当ポジションに応募する際、いかに症例をたくさん入れたか、GCPバイオレーションが起こらないよう丁寧に進めたかなど、徹底的にCRAとしての有能さをアピールする職務経歴書を準備されたことがありました。もちろん大前提として自身の役割であるCRAとしてきちんとやってきたことを示すのは必須ですが、教育担当に応募するのであれば、そのうえで後輩や若手の教育やサポート、チーム内でのナレッジの共有(の仕組みづくり)など、教育に関するアピール「も」してほしいということです。

このことは、特に職務経歴書で表すことになるので、以下職務経歴書に絞って話を進めます。

 

さて、多くの方の転職支援をするなかで、数々の職務経歴書を添削させていただきました。そのなかでダメな職務経歴書のありがちなパターンがあります。簡単に言うと、やってきた業務を脈絡なくリストアップしたもの、ひどいものはひたすら文章で何をしてきたかを書き連ねているものです。

「え、職務経歴書って、やってきた業務を書くものではないのですか?」

という質問が飛んできそうですが、違います(正確に言うと、それでは不十分と言った方がよいかもしれません)。実は、特にCRAMRのような専門職は、それではダメなのです。

本当に書かなくてはいけない事項の骨格は、以下の3点となります。

 

・与えられたミッション

・そのミッションから来る具体的な役割と目標

・目標の達成度合い

 

言われてみれば当たり前のことではないでしょうか? しかし、これらの3つの項目を職務経歴書に記載できている人はほとんどいません。

医師に例えてみましょう。どんなに検査や診断の知識が豊富で上手でも、病気を治してくれなければ、良い医師とは言わないですよね。なぜなら、医師のミッションは(難病や特殊な病気でない限り)病気を治すことであり、「検査経験が豊富です」「診断をたくさんやりました」とアピールされても、患者としてはそこがゴールではないということです。

顧客は「行為」ではなく「価値」を求めています。だから、採用企業はある業務を出来る人を欲しいのではなく、成果を出せる人、顧客に価値を提供できる人を欲しいのです。ある業務をできる/経験があるというのは、あくまで成果を出せる根拠としての位置付けでしかないのです。

でも、実はCRAの方に限らず「検査経験が豊富です」「診断をたくさんやりました」というような職務経歴書は多いです。特に30歳未満の若手の方の場合、そういった書類でも書類選考は通過しがちなのですが、結局面接で突っ込まれ、うまく答えられず撃沈してしまうという方が少なくありません。面接対策という意味でも、職務経歴書段階で、しっかり自身の経験やキャリアを棚卸しておきたいものです。

 

上記のようにまずは与えられた役割において目標をしっかり達成したという基本部分を職務経歴書に入れるということが大前提として必要です。そしてその次に、応募ポジションにつながる経験や成果をしっかり書きたいものです。

目標達成に至るポイントが、

①戦略的な症例獲得プラン

②チーム内の情報共有による他施設での成功事例の援用

③育成対象の未経験新人の活用による症例獲得業務への注力

と複数あった場合、応募ポジションがプロジェクトリーダーであれば「①②③をトータルで設計し進めていった」という表現が好ましいでしょう。一方、応募ポジションが教育研修であれば、①や②はそこそこに、③を厚く書いて強調したいところです。

このような職務経歴書にしておくと、書類通過率が上がるだけでなく、面接でも応募ポジションと自身の経歴・経験が重なるところで会話が弾むので、面接での質疑応答もスムーズになります。

 

以上ですが、応募先候補に合わせて戦略的な職務経歴書を作成することは、実は面接にも好影響を与え、良い転職活動につながります。

そして、こういった職務経歴書を書けるかどうかは、実は自分のwillをしっかり持って、ぶれずに応募先を選んでいるかにかかっています。


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STEP1.「転職」を意識した時、本当に考えるべきこと
STEP2.本当にやりたいことを見いだす
STEP3.業界や職種に関する情報収集 ~やりたいことに近づく仕事を探す~
STEP4.応募書類の作成(特に職務経歴書の戦略的な書き方)
STEP5.応募と選考対策
STEP6.内定通知書の確認ポイント・条件交渉
STEP7.現職との退職交渉
STEP8.転職先への入社後

 

       

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